次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)

次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

イデオロギーとしての技術と科学 (平凡社ライブラリー)

イデオロギーとしての技術と科学 (平凡社ライブラリー)

両者大分毛色違うけど、読み中。

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作品を流通させるインフラはある。それを利用する。
 
・有効な利用の方法は?
専用のデータマッチングシステムがあればそれを利用するのが一番。つまり、こんな作品はこんな趣味の人に合いますよ、というコネクトテクノロジー。そのアルゴリズムの性質はともかく、アマゾンがやってることがずばりそれだ。そこから今一歩推し進めてみて、作品の作品性を分析するに、「価値」、それにまつわる言説がつきまとってくると考えることは、一理以上のものがあると考えてよい。例えば、ミクロには個人の嗜好、趣味、センスなどから、マクロには権威的な価値言説体系などまでを、その分析装置として挙げてみるとなるほど、作品を果てはその作品性を分析するに、一定の有意性を獲得できるであろうからだ。それが価値の何たるかを示す、または価値の性質を十全に含むかどうかはひとまず置いておくとしても、その線を忠実になぞるなら、いかに価値的な「形態素の分析」の精度をあげるか、または、旧来的であるが、価値の権威を、体系を巧妙に仕立て上げる、という2点で対応できることになるのではないか。そしてこれらはアルゴリズムに還元されうる。いえば「量」によるラディカルな価値の追い詰めである。方法的には価値を外部に追いやることで実践的たらんとする、ということになるだろう。
 
→作品の価値
→作品の体験
→ソーシャル/語ること
→権威としての個