あやや考/早すぎた恋でした
口づけの100回と、「好き」の100回の等価交換は
微笑ましい。かわいいあややがそこにいる。かわいい夢がある。
だがそのすぐ後に
「そしたら絶対私は笑って100回あなたを許せる」
ときて、あまりにも深い飛躍に絶句する。
「許す」とはどういう次元にあるのか?
恐ろしい質的途絶、つまり
「女のコ→女」の断絶がここにはないか?
「女は男を許す、という必然」
かわいいあややが「許す」と
かわいく唄えることもないとは言わないし
今思えば、積極的にそういうことだったのだろうと
言えないこともない。
それでも
何で♂はあややにこのように気軽に唄わせたのか?
と問いたくなる。勝手に訝しがっている。
初めてこの唄を聴いた時
私はここであややに躓いたのだった。