勉強(の仕方)

よりよい作曲、編曲、演奏、録音などのために、何をすべきか。

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和声や対位法の理論書をちょっとずつ読んでるのだけど、自分には習熟するに動機が薄いんだよな。それらを読んでも今のところ(ひとまずその内容の理解は別にする)あまり直接的に進歩していないという実感がある。
ポピュラーミュージックやジャズの理論書はどうだったか。表面的なジャンル論にするつもりはない。ともかく今までそれら色々読んできて、ふむふむって思うところもあったし、これはつまらないなあ(面白いつまらないという軸による評価はどうなのか)と思うところも同じぐらいあった。全部が全部ピンと来ない。耳で知ってることも多かったし、退屈だった。

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知識をどう血肉化するか?というのが根本の問いである

実践の話。知識の理解はその知識を多角的多面的にすると深まる。ある知の体系が提示されて、それをそのまま理解、記憶する、ということに意味が無いとはまったく思わないけれど、その一つの知の体系をまた別の側面から補完的に眺めると理解が深まるということもあるのではないか、と。
その点で理論書をたくさん読むのはよいし、そこに書かれてある説明の根拠、その著者はどういう見方で、どういう前提で、そのような説明をしているのか、ということを相対化できる機会にもなる。これってアドラーの「本を読む本」に書いてあることだったと思う。

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で、先に書いたように動機が薄い場合、どうしようか。例えばある理論に関するテストがあってそれに合格することが大事なら、動機も高めざるを得ない。ところが、独学においては、そういうテストがまず明確にはない。動機をどのように高めるか?じゃあ、自分の目標と既存の知の体系とのすり合わせはどうか。となれば、一番頭の文章に戻る。でもこれでは曖昧だ。だからこれをよりクリアにしていかなきゃならない。そしてそれが結構難しい。

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ここでひとまず自分の音楽の価値(感覚、好き嫌い、良し悪しなど)を引っ張り出してくる。それら己の価値と、知の体系、諸理論の重なるところ、関係するところは結合しやすいと想像できるし、それらが結合することでより価値や動機が更なる発展をしうると考えれば、なかなか楽しいおはなしだ。
であるとすると、自分の音楽の価値をどのように概念化するか、という話になるかな。

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今までしてきたことで有効に思うこと
・好きな音楽をしっかり聴く。聴いて覚える。
・楽器演奏における、基礎的な反復運動を技術化すること

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これから必要なこと
・いいと思う音楽の「理論的」分析
・音の物理的側面について(波、電気、デジタル情報)