いぇーい

http://www.k2.dion.ne.jp/~prse/hpma/2008/
わーい、楽曲大賞。

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「楽曲部門」

1位「恋愛♥ライダー」Buono!
2位「タンタンターン!」MilkyWay
3位「ダーリン I LOVE YOU (Berryz工房 ver.)」Berryz工房
4位「ラッキーオーラ真野恵里菜
5位「16歳の恋なんて」安倍なつみ & 矢島舞美(℃-ute)

点数はデフォルトで。
「恋愛♥ライダー」は去年の曲だとすっかり勘違いしてた。リリースペースが速いBuono!さんなのですね。この曲は今年の楽曲大賞に入れたいと以前から。とばしっぱなしの一曲。PVもよかったなー。ボーノの中でも他に選択候補がないわけでなはなくて、じゃあ何でこの曲なのだろう。単純にAメロの勢いが好きだからなのかも。ボーノはシングル曲をよく聴いてる。アルバムはバランスよかったような気がするがあまり聴いてない。あと「Kiss! Kiss! Kiss!」のカップリングの「みんなだいすき」はサビが好き。桃ちゃんが引っかかる。そう桃ちゃんが引っかかるのです。実はそこがポイントなのだろうか。ももちの声はすぐわかる。ロッタラロッタラのカップリングも好きなのだけど、その曲ではビー玉みたいなコロコロした声で楽しい。彼女歌俄然うまくなってそれはよいことだなと思う。たくさんのことが技術で解決されるなら、彼女はやりかたを色々選べるじゃないか!
「タンタンターン!」はこは絡みでメロウな曲。メロウというよりは、じくじく悲しさとか切なさが勝つような、そんな奇妙な曲に感じる。奇妙なのはシンプルに、特別に悲しみをうたった唄ではないだろうから、という理屈による。大雑把に似た傾向の感情を与えると期待されるだろうという意味で「SUGAO-flavor」を連想するも、やっぱり全然違う。前作シングル「アナタボシ」はオリエンタルテイストで楽曲の形式的、路線的にそれ以前のこは絡みの音楽から踏襲したものがあったけれど、この曲はパッと変わった。それはこはるの、どこにいてもきっとわかるヴォーカルのありかたが関係あるかもしれない。それはなんというか、変わるものと変わらないもの、みたいな話かもしれない。こはる=きらりはいつまでこはる=きらりでいることができるのだろうという問いではない問いは、この曲に限るものではない。「よろセン」をちらりと見たら、そこでのこはは、こはると呼んでも、きらりと呼んでも同じ何かを指している、そんなありかたを全く迷うことなく遂行していて、憂慮や杞憂をことごとく吹き飛ばすスーパーガキンチョだった。私は色んなことをごっちゃにして、この曲にくっつけてしまっているようだ。と、ここまでいっておきながら、「悲しさ」のような印象は勝手に投影しているだけのもの、とちゃぶ台返して、まあそれはそうかもねという気もする。
「ダーリン I LOVE YOU (Berryz工房 ver.)」はベリっこぽい、背伸びもてらいも全くないストレートな一曲で、こういう曲があるということが素晴らしいし拍手したい。ほんとベリっこそのままって感じ。ずっとこれじゃん彼女たちは。同アレンジでの同曲において、℃-uteがベリっこぽいし、娘。が同じことしたらやはりベリっこぽいのではないかと想像する。女の子がユニゾンして、誰が誰かわからないかたまりで、すがすがしい。そういうものの類型。
ラッキーオーラ」はNHKの番組かな、振りつきで唄ってるのを見た。世界中のまさに今弾かれていないマノピアノたちへ・・・というフレーズが浮かんだので書き留めておく。まのえりの面白いのは今までのハロプロは何だったんだというような、素朴な超越的アイドルイデアをガツンと具現化しているところ。アイドルがいるならああこういう人物なのだと信じるに足る。Dohhh UP!の映像では、ふにゃふにゃとろとろのまのえりであることが確認できる。まのちゃん面白いなー、女の子面白いなーと喝采している。アイドルでなくて、どこか知らない国のお姫様が彼女でも別に驚かない。イメージです。お姫様もアイドルであることがあるのではないか?ひとつ、ハロプロのソロの女の子に共通する佇まいに対して、私は結構敷居を上げてしまうのかも、と思った。あややはともかく、みきてぃはそれこそ娘。に入ってからきちんと認知しだした、物語を追い始めたし。ハロプロで「グループじゃない」ということは大きい。
こと音楽に関して、いかにハロプロぽくない、物語の吸引力から無縁でいるかというところが、性質でいえばネガであるとしても尚その上で今年のハロプロ音楽裏テーマの一つと認められるなら、ボーノさんやミルキーウェイやまのちゃんの軒並みナチュラルでありながら従来のコンプレックスにとらわれず、ハロプロでなくてもいい何かを肯定的に謳う様子に成功をみることができるかもしれない。煎じ詰めれば、そんなコンプレックスは実に私にこそあるし、物語を紡がないのも私なのだ!ヲタヲタしい叫びが聞こえる。そんな中で「16歳の恋なんて」はまったくハロプロ的な楽曲だったといえる。これも今年の曲という感じがしない。何だ単に過ぎる時間が速いだけかしら。安倍さんとまいみさんのかけあいはとてもユーモラスだが、それがハロプロの物語に浴するものになるとまたより一層濃いものになる。

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今年は娘。さんの曲が少ないし、その分つんくさんの曲も少ないし、どうにもさびしかった。娘。は結果的には一年休みみたいなものかなあ。来年アルバムが出るみたいなので楽しみにしたい。カバーアルバムは手に入れてないけれど、何曲かitsでそろえるかも。何故かはわからないが最近彼女たちの唄声を愛おしく思うので。ハロモニ終わって紅白も出ないし、繋がってられるところはそこだけなんだ、というような合理は働いていない、意識していない、と思っている。ただただ彼女たちの唄声を確実に以前より好きになってるのだった!あと音楽ガッタスのやってることが面白かった。特にどの曲というものはないけれど、アルバムなんか作品としてかなり充実してたんじゃないかしら。渋いところついてて、それを一貫してるのかなあと。それから、あやややみきてぃは活動的でなくて勿体無かったけれどこれはキリがなくて、結局ハロプロの音楽をどういう風に楽しむか、というような言ってしまえば詮無いことで。勿論実際それほど割り切れない。歌手であること自体と彼女たちの芸能活動における歌手としての活動それらのバランス、なんてはなしをどれぐらい無視できるか。余裕があれば無視できるってのはわかりやすい。彼女たちの愛しい夢、夢の中で愛しい気持ちにめいっぱい浸れるような、そんないつかのはなし。どんな唄をうたって欲しいのかなんて問いは無粋であって欲しいのです。圧倒的に私をあなたたちに結び付けてくれるような何か。
形式をまとめてみるに、そういう従来のハロプロのものがありつつ、そういうものじゃないものも活き活きとある、と。イメージの定着って難しいのだろう。その点でこはもボーノもすごいなーって。持続する力。そういうのって組み合わせ順列で必ずどれかは成功するってものじゃないだろうし。

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「PV部門」

1位「恋愛♥ライダー」Buono!
2位「ジンギスカンBerryz工房
3位「C\C (シンデレラ\コンプレックス)」High-King

配点は2点ずつ。
今年は見たやつ大体外れなくて、「ジンギスカン」見た時にはああこれだなあって思ったし、「恋愛♥ライダー」はこれはこれでまたああ今年はこれだなあと思ったし、とその繰り返し。「C\C (シンデレラ\コンプレックス)」は映像綺麗だった。悪く言えば、どれも秀作であれこそ、ぶっとんではなかったのかも、といってしまうのは贅沢だけれど。
PVだけに限らないかもしれないのだが、ラブマ以降のハロプロフォーマットに予定調和的であることはそんなに簡単じゃない。というのはそこに現れる女の子はある面において交換不可能で必然性をもっていないといけないから。例えば亀井絵里亀井絵里でないとまったくダメだということなんだけど、その事態はそんなに簡単じゃなくて、というのは、逆に亀井絵里亀井絵里でないことは、彼女が実際彼女であることからおそらく常識的には全くありえないわけだからいわばナンセンスじみてくるのだけれど、他面、彼女がアイドルとして彼女であるということはアイドルが大きくは時代状況に求められる、左右されるということからその限りで偶然だ、彼女でなくても規格に合いさえすれば誰でもよかったと、一応の客観性をもったつまり主観性を排除した叙述においてはいいうるのだから。シンプルに手放しで彼女をアイドルであるアイドルとしての彼女であるということは難しい。必然性は信仰の領域にあるのかしら。だとしたらやはりこの逆説は私に抜き差しならない事柄だ。おざなりにフォーマットをなぞるだけだったら私はきっと選ばないだろう。その時その時の真実に狂う。