ともだちんこー

有名どころの諸概念を拾えた。「ホット−クール」「メディア−コンテンツ」「グローバル・ヴィレッジ」「テトラッド」など。対概念に関しては二項図式がありわかりやすい。あと日本での受容、往時のマクルーハンブームの記述などもあってちょっとした野次馬心をかきたてる。
次は
デジタル・マクルーハン―情報の千年紀へ

デジタル・マクルーハン―情報の千年紀へ

マクルーハン理論―メディアの理解

マクルーハン理論―メディアの理解

を読みつつ、独立したマクルーハン自身の著書にあたれれば。

                                                • -

メディアは人間をその感官を規定すると言う意味で、唯物的な存在。メディアの唯物を踏まえて、汎身体論として読めるのではないかしら。大風呂敷を広げるに、最広義のメディアは、およそ全ての現象であると言いうるし、その見方は無意味でありえないということになるのではないか。もっともマクルーハンが取り扱うのはそれよりは小さい範囲のもの、いわゆる慣用として本来的なメディアでメディアテクノロジー、つまり、話し言葉、文字、書物、ラジオ、動画、テレビ、インターネットという伝播の媒質である。では、それらメディアと人間は一体どういう関係であるのか。
人間の感官−身体は無限のメディアによって拡張される。感官であり身体である人間は世界とのインターフェイスである。でも、それに終始するものでもなく、世界を開くし、開かれる関係がそこにある。形式−内容という従来の二元論は再び脅かされる。メディアはコンテンツを運ぶ単なるコンテナーではないという逆説の鉄槌。