おまーはきむ
伊藤さんのを
- 作者: 伊藤潤二
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/03
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- 作者: 伊藤潤二
- 出版社/メーカー: 小学館
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- 作者: 伊藤潤二
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- 作者: 伊藤潤二
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ホラーだったりパニックだったりグロだったり。
「うずまき」は「黒渦町」の歴史話。「黒」にして「渦」だから、設定からしてもうえらい騒ぎ。意図的でないんだろうけど、出来事のエスカレーションっぷりに途中からギャグぽくすら感じたり。ニヒルにしか笑えないけど。ともあれお話として実在して欲しい反復。「ギョ」は、とにかく大量という意味でヒッチコックさんの「鳥」の怖気かもしだしつつ、グロありつつ、グロありつつ、グロある、と。2巻末に短編「大黒柱秘話」「阿彌殻断層の怪」。「地獄星レミナ」は近未来シチュエーション、惑星と少女と大衆と。これも途中からギャグぽくなった。少女崇拝からの変転っぷり。クライマックス、主人公の少女が主人公から脱落して面白い。巻末に「億万ぼっち」。
この人独特の画のグロさやら気持ち悪さやらには生理的に慣れたかも。それって損なのか。ただ、どうしようもない不可解さを底に湛える人間精神が一貫して描かれて、それが手を変え品を変え、欲望だったり、集団ヒステリーだったりであらわれるのでそこが怖い。そのモチーフに対峙する、主人公の異常なまでのタフネス、執着心が、環境や事態の異常さの鏡にならない。それはタフ=適応能力で、異常センサーがどんどん鈍くなるからか、と考える。また、自分が登場人物ならどこでアウトかとか、アウトだったらどんな死に方がいいか、という空想遊びはマンガ読みの醍醐味かと思うけど、伊藤さんの世界では僕はサヴァイブする自信全くなしだし、どの死に方もやだ。
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あと久々に寄生獣。
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/07/20
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一般に、エコなどの啓蒙とか社会批判文明批判人類批判なんてスケール、モチーフがありうるとして、例えばそういう言説に対して当時15年以上前に、どのように書かれたのか読まれたのか、なんて思ったり、僕自身以前読んだ時はどんな事考えたのか、思い出そうとしても思い出せないけれど。単純にワクワクする漫画だし、有名だし、たくさん語られてきたんだろう。
ある日道で……
道で出会って知り合いになった生き物が
ふと見ると死んでいた
そんな時なんで悲しくなるんだろう
そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ
だがなそれこそが人間の最大の取り柄なんだ
心に余裕(ヒマ)がある生物
なんとすばらしい!!
主人公と寄生獣の最後の最後のダイアローグ、ここだけだと今のご時勢皮肉ぽくあるいはアナクロに響くかもしれない。生の苛烈とヒマ=過剰の極端がもし合わさりうるなら、こういう点でこそかもと思う。