How to use SEXY

How to use SEXY

ごっちんまた飛躍的に唄うまくなったと思う。どこで爆発したんだろう。瞬間を確認しそびれた。
 
曲はどれもそんなにぴんと来なかったなあ。つんくお遊戯というかそういう彼の遊びのいいノリが隠れてるみたいで、よくわかんない。アレンジがストレートで、こういうのって最新なのか、コンテンポラリー?洗練されてるといえばされてる。何よりコンセプトの一貫でいえば、やっぱりそういうことなんだろう。でも、つんくがブラックというより、ブラックだなあ、あ、これってつんくなのか?そういえばそうね、って感じ。ところどころでつんく節がそっときらめき息づいている。これ特別な聴き方、体験に裏打ちされてるようなそれ、がまず要求されてるかも。ブラックミュージックの聴き方、場的なそれ?そういう意味で本格的なのか。僕は家のスピーカーの前で聴く方法しか持ってないから多分余計にわからないのだと思う。想像力が足りない。その良し悪しはともかくとして、聴き方を選ぶんじゃなかろうか。
 
「How to Use Loneliness」はイントロからシタールで、田中直ワールド。ピアノサンプルの散りばめ方とか、タブラ?とかかなあフィルタリングで全く違う音程でリズム作ったり。
 
「GIVE ME LOVE」はラテンフィーチャーな趣き、パーカッション、エスニック。メロはまんまつんくさん。サビ面白い。反復とリズムずらしのイディオム。AとBの構造も面白い。ノリがこうだしコンサで受けそう?
 
「City Wind」は久々に田中直節のごちゃまぜ感。トラックメイキングが興味深い、キックもスネアもサンプルやらシンセで音作ってるなあって、参考にする。キックは3〜4ついて、コントロールしてるぽい。エレピの速いパッセージ入ったり。サビ前入りの別キーから借りてきたコード進行いいですね。
 
「ねえ 寂しくて」。内容は物凄くベタだけど、ベタぽく聴こえないんじゃないか。この曲特にトラックの音圧が痛い気がする。密度高い音圧。
 
「DAYBREAK」。ジャズイディオム借りてきた。ベースランニング、ホーンセクションにスクラッチ。2+3=5拍子も入れました。
 
「WOW 素敵!」はメロの構成なんてもろつんく×ごっちん!って感じなんだけど。ごっちんのにんまり感。でも、バキバキスラッピングに、アコギカッティング、シンセブラス、16分の裏が引っ張っていって、その勢いにのまれてしまう。真ん中のインスト部のシンセトーンでああAKIRAたんか!って気づいたり。AKIRAたんコーラスないけど、ごっちんコーラスでいい、そんなインスト部。
 
「LIFE」。壮大。唄テーマに反映するように荘厳なリバーヴ満ちたアレンジ。管のセクション、ストリングス。ごっちんも唄い方かなり変えてる。ロングトーンが多い。エンディングは鳥肌立つ。
 
つまんない言い方だけど、形式と内容の問題なんて風に表現したくなる。あと、ごっちんだから、ってのと、ごっちんでないと(あるいはハロプロでないと)、ってののバランスが悪い、前者に傾きすぎと言えるかも。まあこういうとこでけんかするのって別に今に始まった事じゃないし、ずっとついて回る。