アローンアゲインナチュラリー

道士郎でござる 1 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 2 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 3 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 4 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 5 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 6 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 7 (少年サンデーコミックス)道士郎でござる 8 (少年サンデーコミックス)
 
大まかに、主人公が途中で交代するお話。
 
(超越的な)帰国子女の「武士」→(いわゆる普通の)学生
 
もう少し形式的には、拡散した視線(価値)が
相対化しあって一つに定まるドラマであると言えるかも。
穿てばそこに作者の巧妙さが見られるか。つまり
超越は相対項に過ぎず、プロセスとして引き受けるだけで
実に周到に言いたいことを準備していた、と。
 
(いわゆる普通の)学生は僕らの可能態。
力の位階には入らず(入れず)、確固たる理想があるわけでもなく
それでも現代の常識的な処世術善悪道徳観
(「みんな自分のことで精一杯」という台詞などに顕著)
からただただ少しずつずれていく。
その原理は何なのか、普通のとてもナチュラルな感情?
思えば、この作者の作品は「普通」にいつも懐疑的だ。
 
主要女(の子)キャラのかわいさが
いつも以上に冴えてます。