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メメントモリラテン語で言われなくたってわかってるさだけど変だ疑ってみる価値は充分あるんじゃないのかだって死は知られないじゃないか言うまでもないことだ死は体験できないさ死を死ぬことはできない死の品詞がなんであってもね我々が関わるのは厳然と他人のそれなわけだ他人のそれが唯一のその経験しかし一体死って何だろうね実証科学の定義はひとまず置いておこう繰り返す一体死って何だろうかね停止かいいやそれは科学よりだなあの世への移行の契機かいそれなら死はドアみたいなものだねある世界とまた別の世界とを繋ぐチャンネルみたいなものだねそう考えたら死が少しは怖くなくなるのかなそうそう死は怖いんだよその正体を知らないくせにまあ勿論その正体が不可知だからそのことが怖いっていうむきもあるだろうね死の怖さについてもう一つ言えばそれに伴う苦痛だなその苦痛が怖いそういう意見だってあるだろうそれは身体的なものだけでなく精神的なものも含むのさじゃあそういうものが全くなかったら死は怖くないかい死の怖さを克服できるかいといえばやはり自信がないものさ不思議なことにねじゃあやっぱり死そのものがつまり死の正体自体が怖いとこういうことになるだろうかねじゃあまた話を戻そう死は何なのかちょっと視点を換えてこういう発想があるよ死は死ぬことだ何を当たり前なと思うかもしれないけどこれはこういうことさつまり死は永遠に死ぬことなんだよ時間概念を持ち出して説明するとね永遠に死に続けるということさこの場合の死は動詞なわけだねあるポイントを目指してずっと死に続ける時間をずっと分解し続けるのさこれは村上春樹の小説にも出てきたお話だね人は永遠に死なない何故なら永遠に死に続けるからとまあ奇妙だけど一つの論理的な主張の帰結ではあるねＳＦチックに言えば死にそうになったら時間がどんどん遅くなるわけさそして限りなく限りなく遅くなっていく停止まで停止を続けるんだけど古来のおなじみなパラドックス的発想で停止しない停止には究極的に至らないということこの理屈は説得力があるような気もするねロマンチックな側面もあるしなでもこれはどこまでいっても仮説に過ぎな「ねえちょっとごめん」はい
「ごめん聞いてなかった、もう一回最初からお願い」
「そんなよっすぃを、そんなよっすぃを死ぬほど愛してる」
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仰木さんの御冥福をお祈り申し上げます。
テレビで見る限り
日に焼けてる印象
凄く元気な人なんだなって
思ってたからショックでした。
死はとても不思議で
勿論仰木さんと面識があったわけでもないから
あれだけど
もう生きている仰木さんには会えないわけで
何が言いたいかというと
死の不思議はそのまま生の不思議に
ダイレクトでつながるってことで。
自明のことなんて何もない。
でもそんな自明がないとやっていけない。
