朝早くに起きて気分がよい時は、亀井に弁当を作ってやるよ。タンブラーで見つけたんだ、白飯3に対してたくあん7のレシピ。レシピて。たくあんは切ってないよ。
365日に1回は勝手に早起きする亀井が、弁当の中を覗きやがって言うに「ありえないんですけど」「心がこもってない」とか、ぶつくさ。俺は泣いた。確かに手間隙はかけてない。弁当箱も粗末だ。でも心がこもってないとはこれいかに?悪魔の証明悪魔の証明だ、と俺はやおら叫んだ。つばがいっぱい飛んで、亀井はヒッと軽く声を漏らした。心がこもってないことを、この弁当に俺の心がこもっていないことを証明してくれ、亀井。涙や鼻汁が白飯にかからないかひやひやしているな、亀井、かわいい。「こここもってる、心こもってるよ、うん、おいしそうだし」亀井は事態の収拾につとめるのだ。
 
ふはははは、ところが!こめてない、心なんてこめてないぞ、亀井。この弁当、開けたときの亀井のガビーンとした顔、想像しながら作った、それだけだふははは・・・グッモーニン!