http://www.ssw.co.jp/products/mixture/index.html

MIXTURE [ミクスチャー] の楽曲制作には、音楽の専門知識、楽器の演奏能力は必要ありません。

とあって、やっときた、と思った。これまでも補助的、部分的な制作ソフトは出てたと思うけど。
何でもそうだと考えるのだけど、音楽もやはり組み合わせに過ぎないので(無論事後的分析的なアプローチによる判断)、それに特化するソフトが出てくれば、誰でも音楽を「作る」事ができる。それは象徴的に既存の音楽の消滅だ。そこからまた始まるものがあるかもしれないし、ついに全体として音楽が終わってしまう黄昏になるかもしれない。どっちでもそれはそれでいい。いい音楽はたくさんたくさん生まれてきた。その世界が象徴的な消滅によって閉じてしまっても、今までの財産でクローズドに食いつないでいくことはできるでしょう。
そして、これからは音楽を作る上での、「心」や「愛」が深刻に試されることになる。今まで通用していたもののどれぐらいがそうかわからないけれど、つまらないそれらは完全に通用しなくなる。つまらない嘘と化す。それらが可能的にありうるのは、組み合わせの外であるはずだから。これからは透徹した眼差しが偽物を暴くことになるだろう。あるいは逆に、そういうのが完全に無視されるかもしれないか。どっちにしても、こういう考えは極端というか、つまらないエゴに由来してるだけかも。
ともあれ、このソフトは端緒だ。例えば今売れてるボーカロイドとの親和性はあるだろうが、一般にどれだけ興味もたれるだろうか。