つづき
 
諭一さん。
 
初諭一さんは「純LOVER」かなあ。初めて高橋諭一を同定したのがそれだったと。娘。ファーストアルバムからやってたんですね。「ドッキドキ! LOVEメール」も彼でしたか。「Yeah! めっちゃホリディ」もか。スネアバカバカやる印象をさくらおとめの「でっかい宇宙に愛がある」で持った。
何でも屋、器用なイメージ。バンドサウンドも打ち込みもござれ。あとビートルズ的な価値(時間の空間化)の実践。アレンジのイディオム化、意味化。それぞれのフレーズにそれぞれの価値を、しかもバランスよく、というような、理想を顕現させたり。フレーズメーカーで、あと、味あるギタリスト。
「純LOVER」はイントロとアウトロのコーラスの価値の反転、「SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜」のギターのリフレインの全体との絡ませかた、ごっちんシンガポール トランジット」のコードの流れ。「シャボン玉」「恋よ! 美しく」「YOKOHAMA SING A SONG」「蝉」のような従来的なもの、スタンダードな価値の昇華。かと思えば、ミニハムず「ミラクルルン グランプリン!」ダブルユーロボキッスまっつーの「DO YOU LOVE ME?」℃-ute大きな愛でもてなして」などのコンパクトながらラディカルな、そしてコンパクトだからこそか、何も足さない何も引かないの100パーセントの印象を与えるような曲々。
 
つづく