娘。の慣行1

娘。の卒業と新メンバー募集という慣行に対して私は必ずネガティヴな感情を抱く。それはもとからの保守的な心性によるところ大ではある。いつまでも今の娘。がいいと毎度本気で思う。加えて、娘。解散のシナリオをそれらの慣行のカウンターとして、よくいえば理念的に、わるくいえば妄信的といえようが、持ち出してしまう。解散という選択肢。手段としては極端かもしれない。でも、積極的な意味において、そこには美しさがある、と思う。美しい物が美しい物のままでその命を終えるということ。少しく耽美的なきらいはあるが。ともあれ以上は一つ物語の完結を求める、緩くは物語にある制限をかける、といった意味で、一貫していると言える。そして、繰り返して、やはりネガティブなのだ。