バオーン
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 創美社
- 発売日: 1993/05/10
- メディア: コミック
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ロマンティックなのや、ユーモアなオチがあったりするも、やはり、後味が悪い、日常だったり正常だったりを、疑問視させる、気持ち悪さを感じさせる作品。誰も助からないし、結果、そういう状況に慣れさせられる、慣れてしまうという、嫌な汗。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/07/01
- メディア: 文庫
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そこここで、作者の他の鬼太郎シリーズの作品、話の着想、モチーフ、それらシーケンスが透かし絵のように出てくる。さらっと確認すると、それぞれ年代的にかぶってたりするのかもしれない。成立事情について想像をかきたてるものがある。
夢見によくあるような、連続性の喪失、その自明性みたいな印象が面白い。例えば、主人公がどんどんどんどん変わりまくるようである。かと思えば、メインであろう鬼太郎もキャラが一定でないようだったり、話の理路や一貫性がアンバランスだったり、画風もぐいぐい変化してるようでもある。そしてそれらがまるで全く当たり前であるような。それらの、どこまでが意図されたものなのか、また制限によるものだったのか、ということに関しては材料も無いので推測するしかない。とにかく時代が違うので当然と言えば当然か、あらゆるもの、言葉遣い、コマ割り、ストーリーなど諸々が今の漫画のスキーマにおけるそれらと異なってて、新鮮。これは水木しげるの個性なのかなんなのか。