罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

道徳と倫理の違いとして、
「道徳」はある特定の共同体におけるノモス(秩序)、
対して、「倫理」はより普遍的な人間のその時々の、
先鋭的な働きかけ(いずれ「道徳」へと収斂されるかもしれない)
とそれぞれ定義してみると、前者は受身的であり、後者は能動的である。
 
「罪」は(法)道徳が規定し、
「罰」は倫理的な領分にあるのではないか
という象徴的な対比の直観をもった。
個が普遍を打ち砕く、というようなイメージで
強度の逆説性をもつ「倫理」は「道徳」と隔絶しているのではないか。
 
ラスコーリニコフの(異常)心理の経過が
息苦しい。
 

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知性改善論 (岩波文庫)

知性改善論 (岩波文庫)

スピノザさんはエチカまでだなあ
 

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未完です。この次に「エチカ」を
書いたのでは、とのことで、エチカプロローグな佇まいである。
 
演繹を旨としていた
スピノザさんの立ち往生。