ブロウバイブロウ

東京にライブしにいくフリをして
リボンの騎士」見てきました。
 
以下レポート。作品内容ネタバレは別に書きます。
 
朝一で当日券確認。S席もA席もあるとのことで
結局開演直前の11時半前後にコマ到着、窓口で当日券購入。
上手寄り端っこのブロック内側の10列目でした。
 
子供連れ、お年寄りが結構目立つ。
特におばちゃんおばあちゃんの団体がそこかしこ。
半分とは言わないけど
結構一般客入ってたと思います。
 
結局、原作にあたらず
予備知識もほぼ皆無の状態でいったのですが
筋がとてもわかりやすく、
主要キャラがきちんとたってる、
そういった構成・演出面から、力強い世界観がよく伝わりました。
ミュージカル観賞の作法とか楽しみ方を知りませんが
以上の意味で、無条件に誰でも
それこそ子供からお年寄りまで受け入れられる
間口の広い作品になってるかと思いました。
 
肝心の娘。たちの演技に関して。
時間かけてるだけあってそれ相応のものがあります。
 
歌唱、発声が全体的に底上げされてます。
ヅカの方法が少なからず浸透してる感じ。
梨華ちゃんよっすぃ〜ガキさん、亀子は
顕著でした。いわゆる一般的な唄のうまい下手
ではないんですが、声の出し方が大きく違う。
梨華ちゃんは発声に凄みがあった。やっぱり梨華ちゃんの唄い方
なんだけど、ヅカ唱法と奇妙に融合してる。
よっすぃ〜はパワフルで最後まで喉の疲れみせなかったです。
ガキさん、亀子は
唄自体がナチュラルにうまくなってる感じ。
みきてぃがその点で圧巻。どこまでもみきてぃなんだけど
うまいこと自分の唄い方にヅカのやり方をとりいれてるといった風。
たぁは低音出しにくそうだったりと
若干ムラがあったけど細かい技術で言えばぴか一だろうと。
 
動き、立ち振る舞いはちょっと
わかんなかったです。
ちょっとしたところで、例えば舞台袖にはけていく時の
姿勢とか、歩き方とかはきちんとしてた。
あとはダンスのリズムのとり方とかかなあ。
こういうのは、宝塚の独特さなのだろうか。
 
総合的には舞台演技をそつなくって感じだったと思います。
たぁとみきてぃ、あとよっすぃ〜は10列目でも
わかるぐらい表情をくっきり出してたのが印象的でした。
とにかく皆「舞台演技」してたと思います。
その点ではこはが面白かったかな。
とてもわかりやすく「演技」してて、それが
こはにぴったりでした。
 
ガキさん亀子さゆれいな岡ヤンは相対的に見せ場が少ないです。
その点各ヲタは辛いところかもしれない、といった以上のもの
もあるのだろうと思う。
本人がその辺りどう考えているかわからない、
悔しい部分も少なくなくあるだろうけれど
絶対得るものがあるだろうから頑張ってほしいなあと
むしろ、絶対何かを得て欲しいなと
素直に期待します。
 
主役であるたぁは死に物狂いで頑張ってほしい。
一つ、見てる側もドキドキするような
演出面での致命的なハプニングがあった。
客席から冷やかし半分の笑いが飛んだが
たぁは集中力切らさずその場を切り抜けた。
鬼気迫るものを感じました。
 
そんなたぁ含めて皆
一ヶ月近く集中力持続させるのはきっと大変だろうけれど
ただただ成功を祈ります。いい作品でした。
もう一回行けたらいいなと思った。
 
内容に直接関係ないところで
よっすぃ〜がちょっとやせてるなって思った。
あとガキさんの客を食らうような視線が印象的、
すごく魅力的な視線の送り方をしてた。
 
10列目が丁度舞台上の演者の目線と同じぐらいの高さなので
「目が合った」妄想を育てるには格好でした。
ナイス俺!