そういうこと

間宮兄弟」観てきました。
ネタバレレヴォリューション21!
間宮兄弟という兄弟のドタバタ恋愛日常記。
ひとまず
間宮兄弟は「オタク」と捉えてよいかと。
オタク的要素がトロトロ陳述されてる。
そして、ほほえましいが
気持ち悪いぐらいなかよしこよしの兄弟。高まる架空性。
そんな二人が女の子とお部屋デートイベントを定期的に開催
してあれやこれやというお話。

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キャスト豪華。
チョイ役に色々引っ張り出してくるという
ポップな消費はやはり楽しい。
中島みゆき広田レオナ、高島政宏とか出てきた。
この人たちにそれぞれ歴史があることが肝要なのだろう。
歴史の交通。
そこには
中島みゆきがどんな役を演じても
中島みゆきで、それが当然というような、含意がある。
そして、チョイ役自体の目的化。
これらは強迫観念的な傾向でもあるけど。

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ポイントとしての恋愛観の相対素描。
たくさんの人に色々な恋愛を語らせて、
それは並列的。つまりオタクの恋愛も等価。
即物的
サブカル、オタクの発生論、時代背景抜きにして、
サブカルのオタクコンプレックスってものがあるとしたら、
この映画のオタクの描き方がそれだと感じた。
ここではオタクがホルマリン漬けだ。
綺麗なオタク。

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印象に強く残ってるのは
放課後?の小学校
間宮兄弟の弟であるところの
小学校事務員の塚地と
先生の常盤貴子が教室で
登校拒否児の表現をめぐって
やりとりするシーンのすぐ後に
電車内高島政宏と間宮兄弟兄佐々木が
高島の離婚の件について会話するシーンがくるところ。
感情の負荷がダイナミックだった。
このシーンで高島に嫌悪感を抱かない人間がいるのだろうか。
作り手の暴力。してやったりなんだろうなあ。
原作読んでないけど
ここは演出が原作に近いんじゃないかと想像する。
江国香織に対する偏見であるが。

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いやあ
それにしても沢尻エリカかわいいなあ
常盤貴子戸田菜穂もいいなあと大声で叫びたくなったが
そこはハロプロレタリアートの意地
ガキさんの写真集を買うことで落着しました。