よすぃことムスターファ

自宅録音

自宅録音

「自宅録音」とあるが
こってり宅録臭ぷんぷんというわけではない。
 
モノのセンチメンタリズム。
擬似であれ日常的なモノ
地名とかグッズとか
そういうモノのあらわれが鄙びている。
80年代の村上春樹の小説に出てくるような
活気あるポップなそれの受容ではない。
あるいはポップが鄙びてしまっているのか。
 
「唄を唄うということ」を切り口として。
くるりのヴォーカルが確立したのかどうか知らないが
その系譜、
ヘタウマなどでなく、屈折したコンプレックスが透ける
ヴォーカルは一市民権を得ている。
はりきって唄わない。ぼそぼそ唄う。
唄わなくてもいいんだと言いたげな唄い。