レインボーにちなんだ「色」をコンセプトとしているということで
唄のタイトルから歌詞までそれらが散見。ジャケットとか視覚的には
ほぼ徹底して白黒のツートン攻勢で対照といえば対照と言えるだろうか。
で実際の内容からすると、そういうコンセプチュアルな部分はあまり
中心的ではなく、ほんのとっかかりとして形式的に機能しているといった
具合。

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1.HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜
オープニングはヘヴィーなロックナンバー、AKIRAアレンジ。
リズム隊生from爆風スランプ。ほーじんさんスラップビシビシ。
ディストーションギターガンガンなど、AKIRAアレンジのパターンではない
印象だけど、何でもやるなあ。やっぱでもいい意味で似非ブラックなAKIRA
攻められてえな。ウホ
 
2.THE マンパワー!!!
既発
 
3.青空がいつまでも続くような未来であれ!
管楽器入ったさわやかポップ。ダイチ先生が管楽器入れてる!
どういった事情かわからんけれど。ホーン隊いい味出してます。
特にクラリネットいいな。
サビで合唱、コーラスとか娘。イディオムバンバン。
Bメロに面白いコードの流れ。
 
4.大阪 恋の歌
既発
 
5.INDIGO BLUE LOVE
AKIRAアレンジ。抜きのアレンジ。
ダイチ先生と対照だな。
ガキさん亀子れいなのトリオ。
これ唄うの難しいんじゃないだろうか。
テンポがそれなりに遅いからリズムの解釈がバラつきそう。
16分ではねててもよさそうだし。
 
6.レインボーピンク
コレは凄い。前評判吹き飛ばした。作為が心地いい。
一方で過剰にベタなアイドル像を提示することが当のアイドルを媒体に
してなされる。そのまた一方では受け取り手であるところのヲタが
歓声の送り手として過剰にデフォルメされてる。アイドルとヲタが
客観的に対象化されてその関係が浮かび上がるがそこではともすれば
付随する悪意が解消している。何故ならこの関係自体が客観化されることで
高度なシャレになっているから。作り手はそこまで計算しているんだろう。
これコンサートでやってるところ想像するとワクワクするなあ。
諭一さんアレンジ。曲調自体はアメリカンポップス→歌謡ポップスってとこか。
それにしても何よこの寸劇。あなおそろしや。
 
7.色っぽい じれったい
既発
 
8.無色透明なままで
よっすぃたぁこんこんまこっちゃんみきてぃ。
ゆったりバラード。胡弓ぽいのとか大陸悠久アレンジ、大久保薫さん。
よすぃこたぁがコーラスでクレジット。
5人が多く感じるのは曲調によるのかも。
この話は突き詰めたら歌手としての娘。の根本問題になるよね。
 
9.パープルウインド
祥一郎ブリブリベースから始まるアップテンポな一曲。
Aメロのメロが♂丸出し。♂の嗜好がプンプン。
カラオケ的装置だったり、それと同期して発展した音楽イディオム
もふんだんに。♂好みなんだろうね。
 
10.さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!
舞台の幕引き。事実上のエンディングか。
蒲田行進曲とか思い出したり。
鈴木俊介アレンジ。
 
11.直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜(全くその通リミックス)
前2作からガラッと印象変わった。こっちの方がお祭感を高く感じる。
サビのキーメジャーにしたらよかったんだね。
ヴォーカルも高音の手触り変えてきたり。
キックドンドンでアーパーだし。
でもこれをシングルにはできないよね。
シングルという制度はもう本質的には破産してるのにな。
江上浩太郎アレンジ。
 
12.女子かしまし物語
ブルースハープ!!
文脈ってのがあるにしても
3作目にしてヲタ志向以外の意味が完全に無くなった。
れいなの台詞のかわいさは
いつもちょっと頑張っちゃってるのに
頑張ってない振りを頑張ってしてるれいなが
素直に頑張ってるぽいってところか。
ダイチ先生アレンジ。

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総合的に音楽としてのクオリティは無難に高いと思う。
でも娘。のアルバムに大切な何かがちょっと足りないような。
例えば、こはっピンクはいいとしても
もっともっとこはをフィーチャーした、そのフィーチャーに必然を
感じさせるような楽曲が欲しかったかなと。
いやそれが誰であってもいい。新しい娘。の
新しいアルバムなわけだから。勿論とりわけこははポイントに
なるだろうけど。
そういうのが全くないわけじゃないがちょっと弱いかなって気がしました。