ハロプロ楽曲大賞の

改めて
第4回ハロプロ楽曲大賞2005

投票完了。

楽曲
1.THE マンパワー!!!/モーニング娘。 3.5点
2.スッペシャル ジェネレ〜ションBerryz工房 2.5点
3.シンガポール トランジット/後藤真希 2.5点
4.紫陽花アイ愛物語美勇伝 1.0点
5.恋は発想 Do The Hustle!モーニング娘。 0.5点
PV
1.THE マンパワー!!! 5点
2.スッピンと涙。 0.5点
3.愛の意味を教えて! 0.5点

PVの方、点数配分変えた。
 

                                                  • -

1.THE マンパワー!!!/モーニング娘。 3.5点
 まずアレンジがバシッときたのです。打ち込みの音楽(=生バンドでやらない音楽)昔は全く聴かなかったけど、ここ2年ぐらい関心の対象で。打ち込み音のセレクトのセンスがことごとく自分の感覚に合いました。重厚でインダストリアルな感じ。それから、唄のリフレインのあり方とか、分析して楽しい楽曲の形式的な構造。それはアイデアという単位に収縮されます。これは、音楽に関する個人的な傾向とか関心が問題になってます。
 しかし、核心としては、娘。のメンバーの顔が見える唄に「なった」ということ。誰々がいる、誰々がいる、このことが娘。内のアイコンとして明確に機能している、そんな唄。具体的に言うと、一番目立つところでは、梨華ちゃんの「ホモサピエンス」という一節。それは、石川梨華でしかなしえなかったというような必然性をも孕むものだし、またそれは娘。における彼女の歴史性を全体的に反映するものでもある。つまり、歴史的なアイコン、娘。の石川梨華というアイコン、です。そしてそれが当座の娘。メンバーの全員にもあてはまるわけです。それらのアイコンが機能している。発揮されている。
 そしてそれは終わってしまった。この曲がそういう意味を持つ娘。アイコンを明確に機能させた最後の曲になった、と。勿論「今現在」という時間からのパースペクティブに基づいているわけですから。「今」この曲にそういう意味づけをするし、そうせざるを得ないということです。
 この言い方は大げさで、少しく懐古趣味的なきらいを持つかもしれないけれど、現前を、つまり今の娘。を否定するわけでは決してありません。これについては「5.恋は発想 Do The Hustle!モーニング娘。」にて続きを書くことにします。
 
2.スッペシャル ジェネレ〜ションBerryz工房 2.5点
 この曲はいいなぁうらやましいなと、聴いて思いました。すごくわかりやすい。汎用性もあるだろうな、と。ポピュラリティ、楽曲の力をとても感じた。だからハロプロのどのグループでも唄えるし、誰が唄ってもいい曲だろう。なかなかないよそんな曲。
 アレンジところどころ面白い。基本くどかったりベタだったりもするけど。あと、メロの構成はいたってシンプルだよなぁ。でもシンプルだけに力強い。
 こういう曲がベリーズの曲として我々の前に現れた、その顕現が何か象徴的なものを感じさせます。ベリーズの可能性に満ちたさま、というか。事務所が少なからず力を入れているであろうということ以上にある何か。
 
3.シンガポール トランジット/後藤真希 2.5点
 個人的にはこれが今年のキラーチューンでした。僭越ながら私はメロディ至上主義を標榜する者でして。しかもビートルチルドレンだから。そういうこと自分で言うなよと思うけど。この曲に魅かれない理由は全くないのです。
 一番のポイントとしては、Bメロ−サビのコード進行とメロの載せ方。ドキッとするよ。調の微妙だけれども確かな揺れ動きと、相反するメロのナチュラリティ。それでいて♂ぽい節回しだったりで。アレンジもユイチ先生のビートリッシュ炸裂だし。でもそれだけじゃない。そういう感性的な即物性と同じぐらいに、ごっちんナラティブに展開される歌詞世界が重大で。ごっちんトリップです。というわけで、感性的即物性と物語性という多重構造がこの「シンガポール トランジット」でもう至福の瞬間。
 
4.紫陽花アイ愛物語美勇伝 1.0点
 2005年ハロプロミュージックにおいて、「外注」が一つのキーワードだったことは言うまでもないだろうけれど、やっぱり難しいのは、例えば、単純に、いい曲作ってそれをハロプロに持ってこられても、ダメなんじゃなかろうか、とヲタに直観させるような、方法論的な確立なのではなかろうかと考えますがどうか。極端に、自分の一番好きな音楽家に曲作ってもらい、それをハロプロの誰彼に唄ってもらっても、いいかどうか決定的にわからないんじゃないか、という話です。♂でないと絶対ダメとはとても言わないけれど、少なくとも♂でないとダメな点があって、それは単純にこの人が長年培ってきたものであるのだろうし。当然といえば当然か。それで私もやはりご他聞にもれず♂ヲタでもあるのだけれど、とても楽観的なので、このままいっても決定的にダメになることはないんじゃないかと思ったりしてる。来年はどうなるのでしょうか。
 この曲は「外注」で唯一の成功じゃないかと思うのです。といってもどちらかといえば消極的な意味づけになってしまうのですが。「美勇伝の楽曲」ってどんなんだろう?っていう素朴だが重要な疑問に一つ、示唆というレベルだと思うけれど、解答を出しえたのではないかと。もう少し広い意味で、美勇伝の本来的なコンセプトにやっと真正な内実を与えたというか。この前作の「カッチョイイゼ!JAPAN」なんかは比較的空回りというか、「JAPAN」の要素入れればそれでいいってもんでもないだろうというような感じでしたが。勿論曲の良し悪しとはまた別の話です。
 
5.恋は発想 Do The Hustle!モーニング娘。 0.5点
 これは期待票です。今の、これからの娘。を何か象徴するのじゃないかと。Morning Into Infinityさんの ◇05-11-09◇に多大な示唆を頂きました。娘。楽曲において、古くから働き続けた娘。アイコンが無くなった現状。出来事としての「ラブマ」との付き合い方。新しいエポックを創出するか?それは無論容易いことではない。力強いアイコンには根拠がある。それが「ラブマ」だった。ただ、悲観論には用は無いのです。この唄に何かこれからきらめかんとするものがある、そんな気がします。
 

                                                                    • -

PV
 
1.THE マンパワー!!! 5点
 空間の限定という意味で「女子かしまし物語」を髣髴させるものがありました。このPVは、「かしまし」の横平行の限定性に加え、更に奥行きにも制限かけてて、極めて狭い空間を作り出してると思います。狭い空間内で12人がひしめき合うわけですが、何故かそのひしめき合いが空間にピッタリしてる。空間の限定が12人に奇妙な立体感を与えているのだろうと思いますが。ダンスが視覚的に気持ちいい。
 
2.スッピンと涙。 0.5点
 演者ごっちんかわいい。
 
3.愛の意味を教えて! 0.5点
 二人のダンスがキュート過ぎます。
 

                                      • -
                                          • -

PVに関しては、ほとんど見てないので、かなり偏ってます。
 
やっぱ何よりこう楽曲について物語れるってのが楽しい。投票の結果も気になるけれど、それ以上に投票された方々がどんな事考えて投票されたのか、そういう思いなり信念なりに触れることが楽しみです。というわけで、こういうきっかけを与えてくれたハロプロ楽曲大賞に感謝と万歳三唱!