物語

「チャーミー」が契機だ。
「チャーミー」が世界を開いた。
キャラ作りという強迫観念的な処世術
芸能界の知恵が人口に膾炙して久しい
パンドラの箱
脱線。
 
さて
「チャーミー」
石川梨華
 
彼女は「チャーミー」的価値を
まとい体現し続けた。
最初はこわごわと
そして段々しっくりと
その身になじませていったのだった。
 
どちらが「チャーミー」で
どちらが「石川梨華」なのか
近似値的な関係
彼女は何なのか
クラシカルな主体概念はこの際
置いておく。
 
物語はまさに彼女のこの成長として描画される。
それはいわゆる娘。イズムに沿うものであることに
間違いはない。イズムも「物語」に回収されるが。これまた蛇足。
 
 
「チャーミー」
石川梨華
 
彼女の物語を裏側から見てみる。
それは女の子の観念に縛されるドキュメントである。
「年上らしく」「先輩らしく」「ポジティブに」
そして「チャーミー」。
 
少し
サディスティックな妙味すらあるではないか。
苦痛の史観。
 
しかし彼女はサヴァイヴした。
 
http://yomayomayomayoma.hp.infoseek.co.jp/rika13.jpg
 
娘。を卒業しても
彼女はきっと絶え間ない緊縛を
体現してくれるだろう。
 
我々はそれをアナログでデジタルで摂取する。
一貫した無責任だ。
 
物語は強固に自存する。
 
 

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梨華ちゃんで思い出すのは
BSでやった裕ちゃんの卒業SPにおける
別れの言葉です。
泣かないと決めていたのに泣いてしまった梨華ちゃん
次の瞬間にはパッとおどけてみせた。
 
そういう観念の運動が梨華ちゃんなんだなって。
 
はてなかしまし物語::石川梨華さんモーニング娘。卒業