やぐ試論1

yomayoma2005-04-18

繊細な感受、精緻な筆致を持ち合わせない筆者には今現在のこの自身の心的状態を記述することなど到底不可能だ。というような自虐的自己紹介で積極的行為をうやむやにしてしまうのが私の手なのだ。ともかく、「好きなんだけど〜(チャチャチャ)」と臆面も無く言ってのけた西郷輝彦は何故フラメンコに特化していたのか、その必然については数十年の年月が経てしまった今、若造の疑問を寄せ付ける隙など無いのである。しかし問題は無論そこではない。いや気になるけど。問題はそう「好きなんだけど〜」というこのフレーズの「好き」の部分なのであった。いや「けど」も気になるな。「けど」何?という流れはとても自然だから。まぁこれに関しては当の歌詞の続きが説明を与えてくれるのだろう「けど」、先を急ぐセリヌンティウス−メロスな私には調べる暇など無い。
 
「私は矢口真里が好きだった」
 
ということに端的に気づいた。いや平生から彼女が好きであると公言してはばからなかったので、こう言い直すとよりしっくりくるだろう。
 
「私はよほど矢口真里が好きだった」
 
どのようにしてそれに気づいたか。私の今現在のブロークンハートを過去の失恋時のそれと照らし合わせ、掛け値なく遜色ないものであると判断して、である。つまり、俺失恋しちゃったんだけど、ということである。
 
アイドルに恋愛感情なんてウフフと笑う人もいるかもしれない。またアイドルへの恋愛感情なんて本当の恋愛感情ではないと断じる人もいるかもしれない。100%片想いーと唄っちゃうふつおくんもいるかもしれない。ふつおって、よしお、わるお、ふつおにおけるふつおのことだ。